一人の社会人として

ヨガインストラクターとしてある前に、一人の人間として、あるいは一人の社会人として見られていることを忘れないようにしましょう。

ヨガインストラクターは、一人では成り立たない職業です。

お客様や仲間がいてこそのインストラクターです。

インストラクターは偉いわけでもないし、特別でもありません。

おそらくあなたのレッスンに参加してくれる人も社会活動を行なっている人だと思います。

あなたは単なるヨガのインストラクターであり、その人にとって師匠ではありません。

一人の社会人として、振る舞ってください。

人間的な魅力

これまで経験したクラスやイントラクターの中には、笑顔が素敵、スタイルが良い、雰囲気が優しい、明るい、楽しい、元気をもらえる、話がうまい、ポーズが綺麗など色々なタイプのインストラクターがいたと思います。

あなたにも良いところはたくさんあります。

自分の良いところは自分ではなかなか気づくことはできないし、悪いところはなおさら気づくことができません。

完璧な先生を演じる必要はない

ヨガの先生として、こうあるべき、こうでなければならない、というものはありません。

「ヨガの先生だからこうあるべき」という考えをもっていると柔軟性を失うし、また他人に対しても「あの人は、、」と嫌悪感や嫉妬感につながります。

あなた自身やあなた以外の人の不完全性を受け入れてください。

10人の指導者がいれば、教え方や雰囲気、経歴もそれぞれです。

身体的なエクササイズとしてヨガを教えるのか、思想や哲学を実践し修行としてのヨガをするのか、セラビー的なヨガをするのか、ヨガを生活に取り入れた健康的なライフスタイルを提案していくのか、自分らしさをどこまでクラスに反映させるのか、どこにも正解はありません。

 持っているものを活かす

自分をよく見せようとしたり、できないことをやったり、知らないことを教える必要はありません。

今、あなたが持っている知識や経験、魅力で十分。

これは、ずっとこのままで良い、というわけではなく、今のままのあなたの魅力を引き出す努力をしてください、ということ。

今できる範囲で最高のクラスを提供する。

経験が浅いなら浅いなりに、知識が不足しているならそれなりに、自分のできる範囲で自信を持って自分のスタイルで目の前の参加者さんに伝えたり、お客さまに提供することがあなたの役目です。

自分のできる範囲を超えて、無理をしても、それは参加者にはバレてしまいます。

でも、参加者は「先生、今日はちょっと無理してませんでした?」なんてことは言ってくれません。

気づいてないのは本人だけかもしれません。

今できる範囲で最高のクラスを提供する、そういう気持ちでやるといいと思います。

あなたにとってのインストラクター像を押し付けないこと

あなたにとって「インストラクターはこうあるべき」という理想像があったとしても、それを参加者に押し付けないようにしましょう。

参加者にとっては、あなたがしっかりレッスンしてくれるかどうか、「私」のためにレッスンをしてくれるかどうかが興味の対象であって、あなたの理想像なんて気にしていません。

あくまでも生徒さんのためにヨガをする、それがインストラクターの仕事だということを知ってください。