もしかすると、あなたはヨガインストラクターとして「完璧な先生にならなければ」と思っているかもしれません。
生徒の前で堂々とキレイなポーズを取り、正確なインストラクションを出し、気持ちよくクラスをリードする。
それが理想のインストラクター像だと思っていないでしょうか?
あなたにその実力があればそれでいいかもしれません。
しかし、初心者インストラクターにとって、身の丈以上の完璧を装うことは、生徒とのつながりを遠ざけてしまいます。
よく言われるように、ヨガは他人との比較でもなく、自分を飾ることでもなく、“あるがまま”を受け入れることです。
インストラクターが常に完璧であろうとしすぎれば、参加者は「自分はあんな風にはなれない」と感じ、距離を感じてしまいます。
むしろ、不完全さを隠さずに、自分らしさを見せることが、親しみと信頼を生みます。
クラス前のちょっとした会話や、アイスブレーク、クラス中のちょっとしたミス、そうした人間味のある瞬間が、生徒との心の距離を縮めてくれます。
また、完璧を求める姿勢は、自分自身を追い詰め、自分らしさを失う可能性もあります。
「間違えてはいけない」「ちゃんと準備しなければ」と過度に緊張し、生徒への気配りや観察が行き届かなくなってしまうこともあります。
「完璧でなくてもいい」と自分を許しましょう。
IT is just yoga「単なるヨガ」です。
ヨガはヨガです。
完璧を求めて自分らしさを失ったり、やるべきことがおろそかになっては意味がありません。
ヨガは「今の自分をそのまま受け入れる」練習だと言われます。
それは参加者だけでなく、インストラクターも同じです。
インストラクターとして完璧を目指す必要はありません。
不完全な自分を受け入れ、誠実に向き合ってください。
きっと参加者もあなたに完璧性を求めていません。
もし、参加者があなたに完璧さを求めているとしたら、それはあなたがそうしている可能性が高いです。
ヨガインストラクターは参加者のため。
インストラクターとして完璧なあなたがどれだけ参加者のプラス寄与するのでしょうか?
完璧なインストラクターだと、むしろ参加者や周囲に緊張をもたらすかもしれません。
あなたの非完璧性、ある意味「間抜けな」人間性が参加者の気持ちを和らげ、リラックスした雰囲気を作るかもしれません。
「参加者にとって」良いインストラクターであることが大切です。
そして、それはきっと完璧さ、ではありません。